詩人になりたかった僕たちへ

詩とは、こころの涙なのでしょうか。

退屈であれ ニ

日々の積み重ねが人生になるのだから
その日々が退屈であればいい
退屈なくらいに
驚くようなきらめきも喜びもなければいい
質素に質素にして
愉しいことはすべて止めてみたらいい
美味しいも嬉しいもなくただただ
そして、哀しいもくるしいもなく居られたら
何も手に入らない渇望に慣れることもなく
息もできない孤独に嘆く日々だとしても
失うもののない人生は退屈で
限りなく満たされたものになるだろう
私にとってはそうなるだろう














松井絆