詩人になりたかった僕たちへ

詩とは、こころの涙なのでしょうか。

2022-01-01から1年間の記事一覧

かがみの国

ぼくの見たもの 何一つとして 傷つくことがないように かがみの国に仕舞ったよ あちらはこちら こちらはあちら 本物なんて見抜けない 誰にも触れない無傷の楽園 よくやった!王様よ この国くらい堅牢な カンペキな場所はあるものか 仕舞って仕舞ってさぁ仕舞…

大きくなぁれ。

ちいさなちいさな きみのこと いとしくみまもり 早 幾年 ガンバレ ガンバレ もう少し たくさん ミルクを 飲むんだよ いとしいいとしい きみのこと 未熟な僕が 傷付ける 小さなトゲも 大きな刀も きみにとっては 同じこと 未熟な僕は どれほどの 教えを きみ…

突破!

誰に向け 何に向け このエネルギーのすべてを 全霊を つくすのか なぜ わたしは また見うしない かくも くるしみなやむのか 疑問はなぜこの頭の左側で 悶々と渦を巻くように ただただ同じ道をめぐるだけ 抜け出せ 自由、その意味を知れ 噛みしめろ 噛みしめ…

カラマワリ

ヒマワリ ユレル カラマワリ カレハガ マエバ カラマワリ アナタトワタシ カラマワリ アイノ カラクリ カラマワリ 回れよ回れ 元の回転 戻れよ戻れ 本来の道 スナオニ ムキアイ コノ カラマワリ ヲ タダシイ ムキヘト ミチビキタイ 愛っていう、シンプルなは…

歌を詠む

わたしは歌を詠むのです それはいきていることであるから。 わたしは歌を詠むのです それがあいすることであるから。 わたしは歌を詠むのです 真っ直ぐあなたに届けるために。 わたしは歌を詠むのです こんな日が来ることを あなたとわかち合いたいから わた…

感情

やっかいだと思った 隅に 追いやりたくて 上手くいかなかったのだ それがあると いつも それがあると なにも 責められたのだ なじられたのだ 軽んじられ 踏みつけられ たいそう痛かったのだ ひとつひとつ、海の底へ さようなら、感情 わるいけれど 今しばら…

菊香 思へよ

可憐であるのか強靭であるのかはかなさと 健気なまでのその姿 侘しさを抱える者貧しさをただ嘆く者孤独に打ちひしがれる者すべて 我なり 菊香 思へ単純なる 研ぎたての刃の煌めきのようなにほひ にほへその鼻孔から胸へとゆっくりと吸収すると 良い あの花弁…

雨が降るように愛せばいい

雨が降るように愛せばいい 風が止んだなら 時が朽ちたなら怒りの源に触れてもその形は曖昧だった 光の水面に君が映るのを見ていたかった僕ごめんね。と何度言った 伝えても空回りするのはこの心の軽さ見つけたぞ見つけて欲しがった甘い時の声 今度こそ 今度…

しんがり

僕がしんがりをつとめよう キミがさびしくないように 小さな炎灯してさ キミがこわがらないようにこの先何があるかなんてね 分からないね、いつもそうだね 良いも悪いも判らなくなるよ ただ涙は流れるし ただこの胸は苦しみで満ちてこわがってるのは僕なんだ…