詩人になりたかった僕たちへ

詩とは、こころの涙なのでしょうか。

2020-01-01から1年間の記事一覧

今より貴い今は

ぼくがむっつりと黙り込んでも ふざけて、遊んで、怠けても 時は等しく 流れていくようだ時は等しく 流れるけれど 振り返る 景色は 等しくはないだろう無理しなくていい 無理などしなくていい 今より貴い今は 無いきみがむっつり黙り込んでも また笑うまで …

初めましてのご挨拶

初めまして、松井絆です。 昨日でこのサイトが2周年となりましたので、初めてみなさまの前に登場してみる運びとなりました。 先ずはこのサイトへお越しいただいたみなさまへ、心より感謝を申し上げます。 いつもありがとうございます。 今日は、このサイトを…

賛歌

僕への奇蹟 奇蹟への道 天が降りそそぐ 陽光への賛辞は歌 松井絆

ノック

私の奥の 私ですらも届かない 扉を ノックしてください 優しく名前を呼び掛けて なんども なんども ノックをして諦めないで叩き続けて そこにある感情が 解放されるまで見届けて 私の涙を 扉から溢れることでしか 行き場のない涙をノックして、ノックして 私…

横顔の月

横顔まで見えるような 今夜の月のクレイドル あなたと一緒に寄りかかり ゆったりとして 微睡みたい静かな やさしい ウッドベースとサクソフォン ブラシで撫でる 揺りかごのドラムス横顔まで浮かんでる 今夜の月のクレイドル そのぼんやりとした 永遠の音楽 …

賢者の正体

しあわせに生きるコツはシンプルだ 自分の心に逆らわない ただ それだけ 松井絆

ダンス

自由な筈の大地を やっと踏みしめたつもり なのに 何故 その大地に また足を取られて 嘆いているんだ此処は何処だろう いつ答えが出るの 待つの それとも求めてる 次の地を 探して 胸は高鳴って 貴方に会って 勘違いして 踊って見せるよ 音もない道化師自由…

満月さんへ

この依存心を手放したいよ そうすれば 頼るひとがなくても つらくないから このヤワな心持ちを手放したいよ 逃げ出したくなるのが いやだからどんな強さで挑めば 認めてもらえるのだろう、だなんて いつまでも 外側に 求めてしまうなぁ満月さんへ ほんとうは…

初めて征く道

誰かが 何かを 言うだろう初めて征く道を 遮るようにして誰かは わらうだろう 変わり者だと 指差したくて誰かは 拾うだろう 君が落とした 大事なものを誰かは 問うだろう その先を知りたくてそして誰かは君と共にと 伴走を申し出るのだろう君の征く手を照ら…

使命

私はようやく この生の意味を知るなぜこんなにも 試されてばかりの 道なのか なぜこんなにも 向かい風は 吹いてくるのかわからなかったただ意味を持っていることは明確で それは磨りガラスに隠されて 目を凝らすほどに 正体が見えず もどかしいまま 絶えずそ…

クロノス

同じ 同じ 毎日などないと いふけれど同じ ような 毎日 ないわけじゃないけれど それは 気づかぬうちに 一秒 一秒 変化 してゆく同じ 同じ 毎日を できるだけ 君と 繰り返したい 松井絆

願い

あなたの傍に、 あなたを応援するひとがいますように あなたの傍に、 あなたの声に耳を傾け 全身で話を聞いてくれるひとがいますように あなたの傍に、 あなたの背中をやさしく押してくれるような ひとがいますように あなたの傍に、 一緒に泣いてくれるひと…

運命の舵を取れ 誰でもない己の手で感情の神様 どうか この胸を燃やして 俄に君の 足音聴こえる燈籠の微かな 温度頼って 運命の舵を取れ 視界を塞ぐ 深い霧破って 進め 松井絆

車道のおと

濡れた アスファルトの上を すべる タイヤが 頻りに何か問うてくるシャーシャー シャーシャー シャーシャー と怒っている様(よ)な 泣いている様な 遊んでいる様な 笑っている様なひかりを吸ったアスファルト 銀色に 反射する 街灯のまわり 囲む ぼうっとし…

一にち

白い朝 けぶる朝 バスの音 窓を開く活動(うご)きだす 活動(うご)きだす どんな鳥 どんな獣 どんな人びと白い朝 明るさを増す どんな色 どんな顔 どんな一にちまだ知らない 一にち 松井絆

新・始動

新しいことを始めよう こわがっている時も 新しいことを始めよう 何んの保証もありはしなくても 一手を打ってみる その場を動かしてみる とはいえ、 どうして一歩を踏み出せようか 先人はなぜ歩み出せたのか あなたは果たして無謀な挑戦者か わたしは果たし…

十日目の月

あの黄金を湛えた 十日目の月に 還りたい やさしく光を吸いこんで すべて判つているといつた様子で ぽつかりとした 墨色のよるに在る 散らかした綿飴にも似たうす曇と いつしよに在る 松井絆

祖母へ

ばあちゃん、 ばあちゃん わたしもね だいぶ白髪が出てきたのばあちゃん、 ばあちゃん わたしもね たいせつな恋をもってるのばあちゃん、 貴女は綺麗な人ね わたしも あなたに似られるかしら 松井絆

一生で足りるだろうか 友を知るために一生で足りるだろうか 人を理解するために一生で足りるだろうか この心に応えるために一生で足りるだろうか きみと共に過ごすために 松井絆

衝動

広い海 うつくしい海の 真ん中で 泳ぐ僕 その本当の広さを知らなくとも あまりにじゆうだということを 思い知る時がある広い海 うつくしい海の 真ん中は だれにも 見つからないで いられるけれどきっと僕はあの反射(ひか)る船へと 手を振ってみたい 衝動に…

信ずること

白銀の豊かなる衣を纏うた 言祝ぎの者たち 天青石の国からきた 穢れなき光のかたまりよ我らを見守りあたためる 望みの声を待つ者よ その白銀に抱かれて 愛の毛布に巻かるるが如く土を歩きし我らをも そっと 微笑の癒しで満ち引き給う 信ずることを 道標にして…

向日葵

ある男がこう言う 「好きな花は、向日葵です。」またある男が言った 「素敵ですね。私は一日中鯵の泳ぐ様を眺めていたい。」別の誰かが言う 「いいですね。私はキリンの模様が美しく思います。」そしてまた別の誰かが言うだろう 「そうなのですね。私には大…

祭り囃子

紐靴のつま先 蝉の声と 少しの動揺 落ちてくるような空が 息苦しいようだ水辺に舞って反射する 叫びとも 歓喜とも知らぬ 幼子たちの喧騒夜を割るように登り 闇に轟く太鼓のように 大輪の火薬ははじけて 我が胸へと焼き付けた遠い暮のお囃子よ 賑やかな煩雑さ…

同じ木の下で

違う本を読み 違う服を着て 違う好みと 歌を持ち同じ火で食事をあたため 同じ月星に焦がれ 同じ木の下で 微笑う違う絵を描いて 同じ壁に飾れるような あなたが 愛おしい 松井絆

つよがり

つまらない嘘つく 唇に ひとつの嘘も 浮かばない そろそろ愛想尽かされちゃうの ありったけ 覚悟だの つよがってきみに涙は見せないじゃん 夕陽が横顔に色を塗るよ おどろいた顔も多分不出来で 何でもないみたいに見えてるのあの時のチャンス なんで なんで …

あなた

行き先もつげない じゆう気儘よ 貴女のこと 信じてる 信じてるためいきなんて つきたくないのに 会えないと なぜかしら トーンダウン トーンダウン大きなゆめに 駆け回り 回り 捕まえられない ならば私も ゴーラウンドよいつか 二人 ソファにならんで あたた…

モールス

黙ったまんま 心とざして 異星人からのモールス信号 待っている その間少しだけ 近づいても 気づかれないなら 逃(のが)さないよ この好機窓のそばまでやって来て 点滅する様(よ)に 語りかけるよ 異星人からのモールス信号 一つだけでも 受け取ってすくい…

目印

なにを 成功と呼び なにを 失敗とするのかどこまでが道程で どこが目的地なのか入り口も 出口も よくわかる目印を 付けてはいないようだ 松井絆

窓硝子の向こう 一匹の蛾がやって来て 頻りに羽をばたつかせている 麦酒を 一口含む 苦みのある芳香が 鼻腔を撫でる 松井絆

抑制と暴走と

僕にとって 僕が コントロール出来る 機械だったなら こんなにもややこしく ならずに済んだろう僕にとって 僕が コントロール出来る 機械だったなら 何度も降る雨で 毀れていたろうか僕にとって 僕が コントロール出来る 機械だったなら、と 思わずには 居(…