詩人になりたかった僕たちへ

詩とは、こころの涙なのでしょうか。

ノック

私の奥の
私ですらも届かない 扉を
ノックしてください
優しく名前を呼び掛けて
なんども なんども
ノックをして

諦めないで叩き続けて
そこにある感情が
解放されるまで

見届けて 私の涙を
扉から溢れることでしか
行き場のない涙を

ノックして、ノックして
私のなかのずっと奥
いつか隠された
いつか鍵された

ノックして なんども
私の涙 枯れるまで





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松井絆