詩人になりたかった僕たちへ

詩とは、こころの涙なのでしょうか。

初めましてのご挨拶

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初めまして、松井絆です。

 

 昨日でこのサイトが2周年となりましたので、初めてみなさまの前に登場してみる運びとなりました。

先ずはこのサイトへお越しいただいたみなさまへ、心より感謝を申し上げます。

いつもありがとうございます。

 

 今日は、このサイトを立ち上げた経緯を少しばかり語らせていただこうかと思います。

端的に申し上げてしまえば自身の外の世界へのアウトプットを目的としており、そしてなぜアウトプットをするのかと云えば、自身がこうして生きている意味のようなものを表現するため、したいがためです。

 

 インプットは(私にとって)非常に内向的な作業で、閉じた状態でもできることなので(寧ろ閉じていればいるほどに捗ってしまう)孤独な反面それなりに楽なのですが、アウトプットという作業はインプットの対角線上にあるものではなく、まったく別次元での作業だと感じます。

 

 話をすることも、どこかへ出掛けることも、得意ではありません。得意ではないので、発信されない何かは私の中でどんどん積み上がって、また積み上がって、雪崩を起こしてしまう。

溢れてしまうものが行き場を探して、けれどその場所は自らが作ろうとしなければ見つかるものでもなく、ただただ、内側から胸を押してくるようでとても苦しかった。

 経験や感情が言葉をなくしたとき、涙になって物理的に表れてくれたらと心底思うのですけれど、私がどこかで自らのダムにかけてしまったそのカギは未だ失くしたままで、放流が行えないのですよね。

 

 その代わりという表現でいいのか判りませんが、時にその行き場のないものたちは結晶となり、私の頭上から降ってくるのです。一つの結晶の粒に見えるものも、百の景色を含んでいる。千の痛みと喜びと、薫りを抱きしめています。

 小さくても、それらの鼓動が、響きが、だれかのもとに届いたら。だれかの肩に降りて、やさしい温度を伝えることが出来たなら。一瞬でも寄り添うことが出来たなら・・・。そう願うようになりました。そのことを私が生きている意味にしようと思いました。

 

 そんな思いでこのサイトを、詩作の発表を、続けています。

 

 

 

 

2周年のご挨拶に代えて―

松井絆