詩人になりたかった僕たちへ

詩とは、こころの涙なのでしょうか。

緩やかに

わたくしは、ゆっくりと
生きとうございます。

ゆっくりと じっくりと
染み入るように
味わいながら

こう見えて これまでは
たいそう急ぐ気もちで
足掻いておりました。
急(せ)いて 急いても
早く着くでも
ありますまいに。

わたくしは、この通り
ゆっくりと 行きますゆえ
どうぞ お構い召されませぬ様に

ゆっくり じっくり
唯 唯 深くを感じながら
緩やかに生きて往こうと
思ふのです。


















松井絆